マンション管理人

管理人 定年後の仕事

マンション管理人の仕事は多岐にわたりますが、一番大切なことは、マンションの入居者が気持ちよく暮らせるように常に注意を怠らないということです。
電気設備(電灯など)に異常はないか、不審者が侵入しないかなど住民の安全で快適な生活安全を守ることが重要な仕事です。
時には住民同士のトラブルが発生しないように調整したり、また仮に問題が発生したときにすみやかに適切な行動をとることが不可欠になってきます。

雇用される方法がはいくつかあります。
1.管理会社に雇用され、所定のマンション管理人として配属される。
2.管理組合員の中からマンション管理者を選ぶ。
3.マンションのオーナーがマンション管理人となる。
通常は求人に応募してきた人と面接をして、アルバイト、パート扱いで雇われることが多いようです。

業務内容

◆ゴミ回収への立会
ゴミ回収の際、不適正なゴミ出しなどがないかどうかチェックします。

◆入居者退去差の立会
入居者へのルール説明や設備の使い方、退去者へはセキュリティの解除、鍵の受け渡しなどがあります。
住民が退去時する際、室内に破損しているところがないか、水回りなどで汚染されたところはないかなどのチェックを行います。

◆敷地内の清掃
求人票などでまず目につくのがマンション内の清掃です。
清掃するところは共有部分であるエントランスホール、廊下や階段、エレベーターなどです。
ゴミ置き場の掃除も基本的には毎日やることになるでしょう。
共有部分の清掃も、管理人の大事な仕事で、常に汚れてないか、ゴミが落ちていないかに最新の注意を払います。
汚れは生活環境の質を落とし、住民に不快な思いをさせ、最悪住民が退去するということも頭に入れておかなくてはまりません。

◆設備の点検
マンション内の設備点検や、作業を外部業者にお願いすることもあります。
電灯が切れていれば脚立などを使って交換し、エレベーターに異常が発生した場合はメーカーに連絡しなくてはなりません。
一番重要な消防設備や分電盤などの定期点検は大切な業務です。

◆訪問者に対する受付
普通の一般的なマンションではあまりないと思いますが、高級マンションともなると訪問者に対して受付業務が発生する場合もあります。
このような場合は訪問者に訪問の目的を聞き、名簿に記載してもらうという業務になります。
受付にマンション管理人がいると不審者の侵入防止などつながります。

◆管理会社への報告
マンション管理人は、その日の業務内容を管理会社へ高騰または文書で報告します。
なので、一日におこった事を記録することも必要です。
もし何かトラブルが起きた場合は、即刻管理会社への連絡しなければならないでしょう。

求人傾向

マンション管理人の求人に見られる3つの傾向
マンション管理人は正社員の人は他の職種と比較すると少ないようです。
また、未経験OKの求人も多く、中高年者シニアのほうが採用されやすいようです。

◆シニアの人からの応募が多い
マンション管理人は定年退職後の中高年からの応募が多いといわれています。
特別な資格が必要なく、体力がそれほどなくてもできるので人気は高め。
シニアの人は仕事をはじめ人生経験が豊富で、様々な年代の住民とコミュニケーションをとるのが上手い傾向があるため、若い人よりも採用率が高いようです。
マンションの管理に興味がある方は、不動産業界へ就職するのも一つの手段です。

◆アルバイトパートが基本で年収は低め
マンション管理人の求人は契約社員やアルバイトなど、非正規雇用がほとんど。シニアからの応募が多いため、年収は他の職種と比較すると低いです
月収の場合は約10~16万円、時給の場合は大都市部で1,000円前後といわれていますが、地方では最低時給で求人が出ているのも結構見かけます。
また、有資格者には資格手当を支給する管理会社もあるようですが、はじめて管理人を経験する方は給与は低いでしょう。

◆夫婦住み込み管理の求人もある
マンション管理人の求人状況として、夫婦で住み込みの管理人をする人もいます。
マンション管理人がやるべき業務は多く楽な仕事ではありませんが、基本的に必須資格はないため、定年後の夫婦でも可能な仕事といえるでしょう。

メリット

現時点ではマンション管理人はシニアの方の就業率が高く、退職後のシニアを求めている会社も都市部を中心に増えています。

経験が無くても、働きやすいところがメリットです。

仕事内容もルーチンワークが多く仕事に慣れるまでそう時間もかかりませんので、ストレスを感じることも少ないでしょう。

フルタイムのほかに短時間勤務もあり、給与のことを考えなければ、プライベートも充実したものになるでしょう。

人の役に立ちたい、生活の足しにしたいというシニアまで、それぞれの希望を比較的簡単にかなえられます。

デメリット

主にかかわるのが住民の方々です。マンションにはいろいろなタイプの方が住んでおられます。

時には、住民からクレームがきたり、無理な相談を持ちかける人もいるでしょう。

話しているうちに、感情的になってお互い気分を害することもあるかもしれません。

しかし、このようなことはどんな仕事でも起こりうることです。そう割り切って軽く流せるようなところはシニアの方が得意と言えるかもしれません。

そうしょっちゅう起こることではありませんが、一応頭に入れておいた方が良いでしょう。

こんなシニアにおすすめ

マンション管理人は住人や訪問者、管理会社の人とかかわっていかなければなりませんので、コミュニケーション能力の高いシニアが基本的に向いているでしょう

◆はじめて会う人とのコミュニケーションがスムーズ
マンション管理人は入居者と望ましい関係を維持しなければなりませんので、はじめての人でも意思疎通をスムーズに行えることが必要になります。

◆掃除がどちらかというと好き(清潔好き)
とにかく管理人は結構な時間を使って、ゴミ置き場や共用部の掃除をするので、きれい好きな人が向いています。

◆責任感がある
どんな仕事をするにも責任感は求められますが、マンション管理人には思いも寄らないトラブルが起こることもあると思います。
どんな時でも冷静に業務の優先度を考慮し、問題をひとつひとつ処理していける冷静さが問われます。

◆体を動かすのが嫌ではない
マンション管理人がやるべき業務は多いため、次々に仕事をこなしていかなくてはなりません。
そのため、体を動かすことのほうがじっとしているより好き、悲観主義より楽観主義の人が向いていると思います。

◆人の役に立つことが好き
誰かの役に立つのが好きな人も向いています。
マンション住民から時には私的なことを相談されたりするかもしれません。
ひとりの人間として、親身になって人の困りごとに耳を傾けてくれるような人が向いています。

◆人生経験が豊富
人生経験が豊富な人も、年齢が高いシニアの人にも向いていると思います。
営業経験がある人や、様々な人生経験が折衝能力に役立つため、住民のニーズ問題解決能力に長けているでしょう。
多様な人生経験を持っていると、トラブルや住民などのクレームにもうまく対応できます。

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