タクシー乗務員

定年後の仕事

タクシー運転手の主な仕事は、乗客を希望する目的地まで安全に送り届けることです。また無線の指示によって迎車として呼ばれた場所へ向かったり、駅やホテル、病院などで利用客を待機したり、走りながら乗客を探すこともあります。

業務内容

タクシー乗務員はただ乗客を運ぶだけでなく、コミュニケーションをとったり、最短で行けるルートや混雑していない道を選んだり、さまざまな作業をこなします。地理にも詳しくないといけません。

タクシーの車内、車外清掃や車両の運行前点検、整備、乗降の手助けや荷物の積み込み、無線の応対などたくさんの仕事があります。

タクシー乗務員には、昼日勤で朝から夕方にかけて働く場合と、夜から翌朝の決まった時間に働く、夜日勤があります。一般的な勤務形態は隔日勤務とよばれるもので、1日およそ15〜16時間の勤務後、翌日は1日休みとなります。

そのため出勤日数という点では、普通の会社員に比べると半数ほどの少なさです。また、東京、神奈川、大阪でタクシー乗務員を目指すなら「タクシー業務適正化特別措置法」によって決められているマークシート式の試験、「地理試験」に合格する必要があります。勤務エリアによって、必要な資格があることも覚えておきましょう。

近年はGPSが付いた車両が増えていてタクシー会社はこの位置情報を利用することで、より効率的な配車ができるようになっています。スマートフォンのアプリから直接、近くを走るタクシーを呼ぶこともできるようになり、高収入へとつなげることが可能です。

求人傾向

タクシー業界は人手不足が慢性化しているため、シニアの募集も多くみられます。

タクシー会社は歩合制をとっていることが多く、毎月の出勤に対して決まった給与がもらえるわけではありません。仕事をした分だけ収入が変わってくるので、乗務員によってはたくさん稼げる場合とそうではない場合があります。また、勤務エリアによってタクシー料金が異なったり、地域によって利用者の増減があり収入に差が出やすい仕事です。

タクシー乗務員は、第二種運転免許が必要です。あらたに転職を考えている場合には免許の取得が絶対条件になりますが、タクシー会社によっては第一種免許(普通免許)の保有者を採用し、第二種免許取得のための支援をおこなってくれる場合もあります。求人をしている会社に問い合わせてみましょう。

メリット

ひとりでの車両内業務のため、社内での人間関係などに悩まされるといったことは少ないといえます。

就業前と終業後に所属する営業所に立ち寄る以外は自由に仕事をすることができます。また隔日勤務という勤務形態によって、プライベートの時間も多くダブルワークにも向いている仕事といえます。

デメリット

タクシー乗務員のデメリットは、なんといっても交通事故のリスクです。基本的には1日中運転を続けている状態となるため、疲れが集中力の低下につながり、事故を起こす可能性が高まってしまいます。

運転席に座りっぱなしの仕事となるので、身体を動かす機会が少なく体力的には問題ない場合でも、精神的な疲れや腰痛、眼精疲労などを感じることがあるでしょう。また乗客とのトラブルもデメリットのひとつといえます。泥酔している人や無理難題を言うような人を乗せることがあるからです。

こんなシニアにおすすめ

車の運転が得意、または好きで、なおかつ人とのコミュニケーションをとりたいシニアには特におすすめの仕事です。また女性の乗客からは安心感などから女性の乗務員が高く評価を受けることもあり、女性のシニアが活躍できる仕事でもあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました